No.22 地味イルミネーション
地味イルミネーション
イルミネーションは、わざわざ観に行くような派手なやつよりも
散歩中に偶然出会う地味なやつが好きだ。
「本当は電飾なんてつけられたくなかったんだけどね」なんて言ってちょっと照れ臭そうに立ってるように思えて、
土日にちょっとおめかししてみた部活少女とか、ふだん化粧気がないお母さんの参観日とか、そういう類の奥ゆかしさを感じる。
だから、冬の道端でひっそり光っているのを見つけたら
ちゃんと立ち止まってよく見て、綺麗だよって心の中で言ってあげることにしているのです。
そういう夜の散歩が楽しい季節になりました。